ミスパウル記念館の見学
2017年4月24日、まだ桜が見頃を迎えている晴れの日、ミスパウル記念館を見学したいということで、あるご家族がお越しになりました。お越しいただいた方は、何と1956年(昭和31年)に新生療養所(現在の新生病院)に結核で入院していたという90歳の金森昭さんとそのご家族。60年以上前の結核療養所時代をご存じであることに驚きを隠せませんでした。
写真中央が金森昭さん、向かって右は奥様の幸子さん、左はお嬢様の牧子さん
「六車方中院長には随分お世話になったよ」と語る金森昭さん
※六車方中院長(新生病院第6代院長 1953年 - 1962年)
ミスパウル記念館に飾られている歴史資料をご覧になり「懐かしいなー。そうそう、建物もこんな感じだったよ。誰か自分の知ってる人がいるんじゃないか」と感慨深く語っておられました。
「私が入院中、病院を抜け出して松川のほとりで遊んでいたときがあってね、それをミスパウルに見つかったときはひどく怒られましたよ。あのときはごめんなさい」
ミスパウルが実際に寝泊まりしていたお部屋に入ると、金森昭さんはベッドに向かって深々と頭を下げていました。
※ミスパウル・・・新生病院第2代看護師長
「新生礼拝堂もぜひ見学したい」ということで、ミスパウル記念館を見学された後に新生礼拝堂もご覧になっていました。
牧子さんより「父は数年前から小布施へもう一度行きたい、自分はあそこで元気になり、健康を取り戻すことが出来た。そして90歳まで生きられたことに感謝と言っていました。今日、そんな父が喜んでいる姿を見て、連れてこられたことが本当に良かったと思っています。ありがとうございました」と。
金森さんの貴重なお話を聞くことが出来、新生病院が積み上げてきた歴史を改めて感じました。
いつまでもお元気で。またぜひ小布施の地へお越しください。