海外医療協力に関する講演会を開催しました
2016年3月11日(金)、『海外医療協力に関する講演会』- ひととひとをつなげる国際協力 - を開催しました。(於:千年樹の里 健康福祉センター)
当日は、地域住民の皆さんをはじめ多くの方々にご来場頂き、海外医療協力への関心の高さが感じられました。
今回は、JOCS(公益社団法人日本キリスト教海外医療協力会)事務局長 森田隆さんを講師にお招きし、現在行っているJOCSの活動や、海外医療協力の目指すもの、実行の方法、心構えなどについてわかりやすくご講演頂きました。
JOCSは、アジアの国々で地域保健医療の視点に立った協力(ワーカー派遣・奨学金支援・協働プロジェクト)や、国内での東日本大震災被災者支援をはじめとする多岐にわたる活動を行っています。
その中で、森田さんが「身近に始められるボランティア活動」として紹介頂いたのが「使用済み切手運動」です。封筒やハガキに貼ってある切手を集め、それを 換金することによりアジア各国の保険医療向上の源へと繋がる活動で、来場された方からも「これなら協力できそう!」「まずはこういった活動から始めてみた い」といった声が聞かれました。
今回の講演会では、新生病院 診療部長・整形外科医長 酒井典子医師による「バングラデシュ医療協力派遣報告会」も行われました。
昨年5月バングラデシュを訪れ、時間の許す限り手術を行うなど、現地での医療協力活動に従事した酒井医師。バングラデシュの医療現場の現状や、手術の様 子、実際の症例など写真を交えご報告頂きました。さまざまな事情から、満足に医療を受けられない多くの人々に必要な医療を届けたいという酒井医師の情熱が 感じられ、多くの来場者が共感していました。
今回の講演会を通して、海外医療協力という活動が決して特別なことではなく、私たちのできると ころから取り組める活動があること、直接関わることができなくても関心を寄せたり、募金をしたり、様々な形で「寄り添う」方法があることが分かり、「自分 なら何ができるのか」を立ち返って考えて頂くきっかけになったのではないでしょうか。
NPO法人ワンダイムでは、海外医療協力や被災地支援をこれからも続けていくと共に、それらの活動や現地の状況などについて皆様に幅広く知って頂き、様々な形で「寄り添う」機会を設け、順次皆様へお知らせしていきます。