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2020.07.28
新生礼拝堂では、6月7日より公的礼拝を再開しました。
再び皆様と共に礼拝をささげることのできる喜びを感じると共に、長い自粛期間から解放され、息をつくことができました。
それにしても、この2ケ月は、礼拝がないので「日常の中で神様を呼び求めることの大切さ」を改めて感じた自粛期間でした。
日常の中での祈りというとき、思い出す祈りがあります。
私の好きなイギリスの聖職者であり神学者であるジョン・ヘンリー・ニューマン(1801-1890)の祈りの冒頭部分です。次のような内容です。
「イエス様、私がどこにいても、あなたのかおりを放つことができますように、私を助けてください。/私の心をあなたの霊といのちであふれさせてください。私の存在にしみとおり、私を捉えつくすことによって、私の生活のすべてが、ひたすらあなたの光をかがやかすものとなりますように。」
この祈りは、有名なマザーテレサの修道会、「神の愛の宣教者会」でも日々唱えられるものだと聞いています。
神様の霊といのちとが、心や存在にしみわたる、そんな私達の日常であるように、との願いです。
続いて、「光は自分自身からではなく、神様からきて、私のうちに輝いている」という内容の祈りが続きます。
「私がどこにいても、あなたのかおりを放つことができますように」。
「自分には、そんな高貴な生き方はできないな」と思うかもしれません。ですが、私達が穏やかな祈りに生きるとき、そこから発せられる、言葉にならないメッセージや、佇まいが、周りの人達を和ませ、ほっとさせる...そんなことが、様々な場面で起こっているのではないでしょうか。人間の思いや想像をはるかに超えて、神様は私達を、目に見えない大切なものを運ぶメッセンジャーとして用いられるのです。
「日曜日だけの信仰者」では、もったいないのです。
礼拝が終わって、派遣されていく外の世界、日常の中で、神様のかおりを放つことができるよう
日々祈り求めていこうではありませんか。(チャプレン大和孝明)